【カラミざかり番外編2〜竹内先輩と部室〜】ネタバレなしレビュー|見どころ・読む順番

『カラミざかり番外編2〜竹内先輩と部室〜』は、作者・桂あいりによる「カラミざかり」シリーズの番外編第2弾です。
第1作から第3作までの本編では、高成・新山・飯田・里帆という男女4人を中心に、それぞれの友情や片想い、すれ違う感情によって関係が変化していく青春群像劇が描かれました。
本編完結後は、4人全体から少し視点を外し、特定の人物や関係へスポットを当てる番外編シリーズへ。
第2弾となる本作で中心となるのは、貴史と竹内先輩です。舞台となるのは、野球部の練習後の部室。
登場人物だけでなく場所まで絞ることで、本編のような広い群像劇とは違った雰囲気の作品になっています。
また、前作『カラミざかり番外編〜貴史と飯田〜』が35ページだったのに対して、本作は全81ページ。
番外編としてはしっかりしたページ数が用意されており、「短いおまけ」というより、一本の関連作品として読みやすいボリュームです。
この記事では、『カラミざかり番外編2〜竹内先輩と部室〜』の作品情報・あらすじ・本編や前作との違い・見どころ・おすすめしたい人・読む順番・読んだ感想を、大きなネタバレを避けながら紹介します。
『カラミざかり番外編2〜竹内先輩と部室〜』の作品情報
作品名
カラミざかり番外編2〜竹内先輩と部室〜
作者
桂あいり
配信開始日
2021年12月10日
作品形式
コミック
ページ数
81ページ
題材
オリジナル
シリーズ
カラミざかり 番外編第2弾
本作は、『カラミざかり3』で本編が一区切りを迎えた後に展開された番外編シリーズの第2弾です。
本編では4人全体の関係が中心でした。一方、番外編では特定の人物へ視点を寄せる構成へ変わっています。
前作では貴史と飯田。そして今回の番外編2では、貴史と竹内先輩。さらに舞台も野球部の部室へ絞られています。
このため、
本編=複数人物の関係を広く追う
番外編1=人物を絞る
番外編2=人物+舞台まで絞る
と考えると、それぞれの役割が分かりやすいです。
また、ページ数は81ページ。
前作の35ページから46ページ増えており、2倍以上のボリュームになっています。
カラミざかり番外編2〜竹内先輩と部室〜のサンプル画像




『カラミざかり番外編2〜竹内先輩と部室〜』のあらすじ
『カラミざかり』本編で描かれた男女4人の物語が一区切りを迎えた後も、それぞれの時間は続いています。
今回スポットが当たるのは、貴史と竹内先輩。物語の舞台となるのは、夏祭りを経た後の野球部です。
練習後。部員たちが帰っていく中、部室には貴史と竹内先輩の二人だけが残ります。
本編では、学校生活や夏休みを通して複数の人物の関係が動いていきました。
しかし本作では、二人と一つの場所に焦点を絞ります。「野球部の部室に二人だけが残る」というシンプルな状況から、二人の距離や関係を描いていく番外編です。
本編のように4人全体の関係を追うのではなく、一つの場面にカメラを寄せる。
ここが『カラミざかり番外編2』の大きな特徴です。
個人的に今回の番外編で分かりやすいと思ったのは、登場人物だけでなく舞台まで絞っていることです。
本編は複数の場所と4人の関係を追う作品でした。
一方で本作は「貴史・竹内先輩・部室」というかなり限定された構成。
だからこそ、番外編として本編とは違う空気を作りやすくなっています。
『カラミざかり番外編2』は本編と何が違う?
男女4人の群像劇から二人の物語へ
『カラミざかり』本編では、高成・新山・飯田・里帆という4人の感情が同時に動いていきました。
一人が行動すると、別の人物にも影響する。その変化がさらに別の人物へ広がる。この複雑な連鎖が、本編シリーズの魅力です。
一方、本作では貴史と竹内先輩へ焦点を絞っています。
そのため、「4人全体がこの後どうなる?」ではなく、「この二人の関係を近くから見る」という作品になっています。
本編と番外編で、人間関係の見せ方そのものを変えているわけです。
「部室」という一つの場所を活かした構成
今回のタイトルには、「竹内先輩と部室」と、舞台そのものが入っています。
これは本作を理解するうえで重要です。本編では学校。放課後。夏休み。さまざまな場所や時間を使いながら、4人の関係を広く描いていました。
それに対して番外編2では、野球部の練習後の部室という限定された場所へ視点を寄せます。
登場人物が少ない。舞台も狭い。だからこそ、二人の会話や距離感へ集中しやすい構成です。
個人的には、タイトルに「部室」と入っているのがこの作品らしいと思います。
ただ竹内先輩を描くだけなら、場所はどこでも成立します。
でも「練習後の部室で二人きり」という状況まで作品の軸にしているから、本編とは違った番外編らしさが出ています。
前作の番外編より46ページ増加
最初の番外編、『カラミざかり番外編〜貴史と飯田〜』は35ページでした。
それに対して本作は81ページ。差は46ページです。ページ数だけでいえば、前作の2倍以上。
そのため、「短い追加エピソード」というより、「番外編という位置づけながら、一本の作品としてまとまった関連作」と見る方が近いです。
「番外編=おまけ」ではなくなっている
番外編という言葉から、10〜30ページ程度の短い追加エピソードを想像する人もいるかもしれません。
しかし本作は81ページあります。
本編第1作『カラミざかり』が91ページだったことを考えると、その差はわずか10ページ。
つまりページ数だけで見れば、本編第1作にかなり近いボリュームです。ここは購入前に知っておきたいポイントです。
番外編ではありますが、「本編のおまけ数ページ」ではありません。
しっかり一本の関連作品を読みたい人にも選びやすい長さです。
前作の番外編とは何が違う?
番外編1は35ページ、番外編2は81ページ
一番分かりやすい違いはページ数です。
番外編1:35ページ
番外編2:81ページ
と、倍以上に増えています。
前作は本編を読み終えた後にサッと確認しやすい短編。本作は、もう少し時間をかけて読める関連作品。という違いがあります。
飯田から竹内先輩へスポットが移る
前作では貴史と飯田。今回は貴史と竹内先輩です。
同じ「貴史」を軸にしながら、組み合わせる人物を変えることで、シリーズ世界を別の方向へ広げています。
本編終了後に同じ4人の関係だけを繰り返すのではなく、周辺人物へ視点を移しているところが番外編シリーズの面白さです。
今回は舞台設定がより明確
前作は「貴史と飯田」という人物の組み合わせがタイトルでした。
本作では、「竹内先輩と部室」と、人物だけでなく舞台までタイトルに入っています。
そのため番外編2では、誰を描くかだけではなく、どこで描くかも作品の個性になっています。
『カラミざかり番外編2』の見どころ
本編では中心ではなかった竹内先輩を追える
本作最大の特徴の一つです。本編3作品では、4人の関係が中心でした。
そのため、シリーズに登場するほかの人物はどうしても中心4人ほど長く描けません。
番外編ではそこを逆手に取り、「今度は本編では中心ではなかった人物を見てみよう」ということができます。
竹内先輩が気になっていた読者にとっては、本編とは違った人物へスポットが当たること自体が大きな見どころです。
二人に絞ることで距離感を追いやすい
本編では4人全員の感情を考える必要があります。誰が誰を意識しているか。誰の行動が誰へ影響するか。
これがシリーズの面白さでもあり、複雑さでもありました。本作では二人へ絞ることで、関係を追いやすくなっています。
「今、この二人はどんな距離にいるのか」に集中できるため、本編とは読み味がかなり違います。
部活後の空気を使った番外編
野球部の練習が終わった後。人が少なくなった部室。二人だけが残る。
こうした舞台設定によって、本編の日常とは少し違った雰囲気を作っています。
番外編だからこそ、シリーズ全体を動かす大きな事件ではなく、ある人物同士の一つの時間をじっくり描けるのがポイントです。
81ページで一本の作品として読みやすい
ページ数が増えたことで、本作は「短い番外編」だけでは説明しにくくなっています。
81ページあれば、導入。人物関係。場面の展開。その後。まで、ある程度まとまった流れを作れます。
前作の35ページと比べると、番外編としての読み応えはかなり増しています。
番外編3へつながるシリーズ展開
本作の次には、『カラミざかり番外編3〜その後の新山〜』があります。
つまり、本編完結後の「カラミざかり」は、一つの長い第4作へ進むのではなく、人物ごとの番外編を重ねて作品世界を広げる方向へ進んでいます。
番外編2は、その流れをよりはっきりさせた作品でもあります。
『カラミざかり番外編2』はこんな人におすすめ
本作は、次のような人におすすめです。
・『カラミざかり』第1作〜第3作を読んだ
・最初の番外編まで読んだ
・本編完結後もシリーズを追いたい
・竹内先輩が気になっていた
・本編とは違う人物関係を読みたい
・二人に焦点を絞ったエピソードが好き
・部室という限定された舞台の作品が気になる
・35ページより長い番外編を読みたい
・80ページ前後の関連作品を探している
・本編では中心ではなかった人物をもっと見たい
・番外編3まで順番に読み進めたい
特に、「番外編は読みたいけれど、35ページでは少し短い」と感じた人には、81ページある本作の方が読み応えを感じやすいでしょう。
逆におすすめしにくい人
シリーズをまったく読んでいない人には、本作からのスタートはあまりおすすめしません。
物語そのものは二人に焦点を絞っていますが、『カラミざかり』というシリーズの世界や人物関係を知っている方が楽しみやすいからです。
また、本編の高成・新山・飯田・里帆という4人全体の続きを期待している人には、少し方向性が異なります。
本作は、本編第4作ではなく、別の人物へ視点を移した番外編第2弾として読む作品です。
『カラミざかり』シリーズはどの順番で読む?
これからシリーズを読む場合は、本編を先に、その後に番外編へ進むのがおすすめです。
『カラミざかり』
↓
『カラミざかり2』
↓
『カラミざかり3』
↓
『カラミざかり番外編〜貴史と飯田〜』
↓
『カラミざかり番外編2〜竹内先輩と部室〜』
↓
『カラミざかり番外編3〜その後の新山〜』
最初の3作品で本編となる4人の物語を追います。
その後、
飯田
↓
竹内先輩
↓
新山
と、番外編で特定人物へ視点を移していく流れです。
この順番で読むと、
本編=4人全体
番外編=一人ひとりへ視点を寄せる
というシリーズ構成の違いも理解しやすくなります。
『カラミざかり番外編2』を読んだ感想
個人的に本作でまず印象に残ったのは、「これ、本当に番外編としてはかなり長いな」という点です。
前作は35ページ。今回は81ページ。46ページ増えています。
しかも、本編第1作が91ページなので、わずか10ページしか差がありません。
そのため本作は、「本編を読み終えた後のちょっとしたおまけ」という感覚より、「本編世界を使ったもう一本の作品」として見る方が合っていると思いました。
また、登場人物と舞台を絞っているところも良いです。本編では4人全員を見なければなりません。
誰か一人だけ追っていると、別の人物の気持ちが分からなくなります。それが群像劇の面白さでした。
しかし番外編2では、貴史。竹内先輩。部室。と、かなりシンプルです。
個人的には、この「絞り込み」が81ページというボリュームと合っています。
人物が少ないぶん、二人がどういう距離にいるのかという部分に集中できます。
さらに「部室」という舞台も印象に残ります。本編は学校や夏休みなど、広い時間軸の中で4人の関係を追っていました。
一方で今回は、野球部の練習が終わった後の部室という限定された場所。同じシリーズでも、かなり見せ方が違います。
個人的には、「竹内先輩が登場する番外編」というだけではなく、「本編では広く描いていたカラミざかりの世界を、貴史・竹内先輩・部室という3点まで絞り込んだ81ページのスピンオフ」として見ると、本作の特徴が最も分かりやすいと思いました。
そしてもう一つ重要なのが、番外編シリーズそのものの広がりです。
前作では飯田。今回は竹内先輩。次は新山。この流れを見ると、本編終了後は、「4人の物語を無理にもう一度動かす」のではなく、「本編では見られなかった人物や関係を少しずつ拾っていく」方向へ進んでいます。
シリーズが気に入った人にとっては、本編完結後も別の角度から作品世界を追えるのが番外編シリーズの魅力だと感じました。
『カラミざかり番外編2』のよくある質問
Q. 『カラミざかり番外編2〜竹内先輩と部室〜』はどんな作品ですか?
A. 『カラミざかり』本編完結後に展開された番外編第2弾で、貴史と竹内先輩に焦点を当てた全81ページの関連作品です。
Q. 作者は誰ですか?
A. 本編シリーズと同じ桂あいりです。
Q. 何ページありますか?
A. 全81ページです。
Q. 前回の番外編より長いですか?
A. はい。前作『カラミざかり番外編〜貴史と飯田〜』は35ページ、本作は81ページなので46ページ増えています。
Q. 本編第1作と比べるとどれくらいの長さですか?
A. 本編第1作は91ページなので、本作との差は10ページです。番外編ながら本編第1作に近いボリュームがあります。
Q. 番外編2から読んでも大丈夫ですか?
A. 単独でも読めますが、シリーズの人物関係や時間の流れを理解するなら、第1作から順番に読む方がおすすめです。
Q. 本編とは何が違いますか?
A. 本編では男女4人の群像劇が中心でしたが、本作では貴史と竹内先輩に焦点を絞り、野球部の部室という限定された舞台で物語が進みます。
Q. 最初の番外編とは何が違いますか?
A. 中心人物が飯田から竹内先輩へ変わり、ページ数も35ページから81ページへ増えています。また、今回は「部室」という舞台設定がより明確です。
Q. 続く番外編はありますか?
A. はい。関連作品として『カラミざかり番外編3〜その後の新山〜』があります。
Q. どんな人におすすめですか?
A. 本編3作品を読んだ人、竹内先輩が気になっている人、本編とは違う人物関係や舞台を描いた関連作品を読みたい人に向いています。
『カラミざかり番外編2〜竹内先輩と部室〜』まとめ
『カラミざかり番外編2〜竹内先輩と部室〜』は、桂あいりによる「カラミざかり」シリーズの番外編第2弾です。
今回中心となるのは、貴史と竹内先輩。そして舞台となるのは、野球部の部室。本編では男女4人の感情が複雑に絡み合う群像劇が描かれていました。
一方、本作では登場人物と場所を絞ることで、二人の関係へ視点を寄せています。
さらに全81ページ。前作の番外編35ページから46ページ増え、本編第1作91ページとの差もわずか10ページです。
そのため、「短いおまけ番外編」というより、「カラミざかりの世界を別の人物と舞台から描いた一本のスピンオフ」と考える方が、本作の特徴を理解しやすいでしょう。
シリーズの流れとしては、
本編第1〜3作=男女4人の青春群像劇
↓
番外編1=貴史と飯田へ視点を寄せる
↓
番外編2=貴史と竹内先輩+部室へさらに焦点を絞る
という変化があります。
個人的には、「番外編だから短い作品」ではなく、「本編では中心にならなかった竹内先輩を、81ページ使って近くから見られる関連作品」として捉えるのが一番分かりやすいと思いました。
これからシリーズを読む場合は、『カラミざかり』→『カラミざかり2』→『カラミざかり3』→『カラミざかり番外編〜貴史と飯田〜』→『カラミざかり番外編2〜竹内先輩と部室〜』の順番がおすすめです。
そして本作を読み終えた後は、次の関連作品となる『カラミざかり番外編3〜その後の新山〜』へ進めます。
サンプルを見て絵柄や作品の雰囲気が気になった方は、本編もチェックしてみてください。
作者、桂あいりさんの別作品