【にぎりうさぎ総集編】レビュー|全36作品+未公開3作品の収録内容・見どころ

『にぎりうさぎ総集編』は、作者・にぎりうさぎが支援サイトを中心に約4年間発表してきたオリジナル作品をまとめた成人向け漫画作品集です。
収録されているのは全36作品。
さらに、それまで公開されていなかった未公開作品3本も収録されています。
本作で特徴的なのは、単純に作品数が多いことだけではありません。
学園・日常・職業ものから、ファンタジー、ホラー、異世界風の設定まで、作品を切り替えるたびに舞台やキャラクターの雰囲気が大きく変わります。
一つのシリーズを最初から最後まで追う総集編ではなく、「今日は学園もの」「次はファンタジー」「その次はホラー系」と、36作品の中から自分の好きな設定を探しながら読めるところが大きな魅力です。
この記事では、『にぎりうさぎ総集編』の作品情報・収録作品・作品の特徴・見どころ・おすすめしたい人・読んだ感想を、大きなネタバレを避けながら紹介します。
『にぎりうさぎ総集編』の作品情報
【作品情報】
作品名
にぎりうさぎ総集編
作者
にぎりうさぎ
配信開始日
2024年10月29日
作品形式
コミック・総集編
ページ数
商品情報欄では1610ページ
収録作品数
全36作品(未公開作品3本を含む)
題材
オリジナル
本作は、にぎりうさぎが支援サイトを中心に約4年間描いてきたオリジナル作品をまとめた総集編です。
収録されているのは、一つの物語を分割した36話ではありません。
それぞれ異なるキャラクターや設定を扱った作品が中心となっており、学園・日常・職業・ファンタジー・ホラーなど幅広い題材が登場します。
そのため、「にぎりうさぎの作品をまとめて読む」だけでなく、「36作品の中から自分の好きな設定を探す」という楽しみ方ができます。
さらに、既存作品だけではなく未公開作品3本も収録。
初めて作者を知る人と、これまで作品を追ってきた人の両方が楽しめる構成になっています。
なおページ数については、商品情報欄では1610ページとされていますが、商品説明には「本文767ページ+テキストなし764ページ」という別の内訳も掲載されています。
購入前にページ構成を細かく確認したい場合は、販売ページの商品情報もあわせて確認するのがおすすめです。
『にぎりうさぎ総集編』のサンプル画像






『にぎりうさぎ総集編』には何が収録されている?
『にぎりうさぎ総集編』には全36作品が収録されています。
作品数が多いうえにジャンルも幅広いため、一作品ずつ並べるよりも、どんなタイプの漫画を楽しめるのかを見ていく方が本作の特徴をつかみやすいです。
「黒ギャルヒーラーちゃん」シリーズ
収録作品の中でも目を引くシリーズの一つが、「黒ギャルヒーラーちゃん」です。
通常のエピソードだけでなく、幼少期を扱った関連作品も収録されています。
36作品すべてが完全な単発というわけではなく、気に入ったキャラクターや設定を別のエピソードでも楽しめる作品が含まれているのがポイントです。
個人的に総集編として面白いと思ったのが、「36本全部バラバラ」ではないところです。
基本的にはいろいろな設定を楽しめますが、その中に気になったキャラクターをもう一度読める関連エピソードもある。
「いろいろ読みたい」と「気に入った作品をもう少し追いたい」の両方ができる構成になっています。
ファンタジー系の作品
本作ではファンタジー系の題材もかなり幅広く扱われています。
シスター、ダークエルフ、魔女、王女、ネクロマンサー、女戦士、魔族など、現代ものとは大きく雰囲気の異なるキャラクターが登場します。
重要なのは、これらがすべて一つのファンタジー世界でつながっているわけではないこと。
作品ごとに設定が変わるため、ダークファンタジー風の作品 RPGを思わせる作品 異世界系の雰囲気を持つ作品などを別々に楽しめます。
一つの世界観を長く追うというより、いろいろなファンタジー設定を短いスパンで読みたい人に向いています。
学園・日常系の作品
ファンタジー作品だけではありません。
後輩や風紀委員長など、学校や身近な人間関係を題材にした作品も収録されています。
ここが本作のジャンル幅を分かりやすくしている部分です。ファンタジー作品を読んだあとに、次は現代の学校を舞台にした作品へ移る。
同じ作者の漫画でも舞台が変わることで、かなり違った印象で読むことができます。
職業をテーマにした作品
看護・接客・営業など、仕事や職業をモチーフにした作品も収録されています。
学園ものともファンタジーとも違い、現代の仕事や職業という設定から物語が始まります。
36作品を通して同じパターンが続かないのは、こうした題材の違いがあるからです。
作品タイトルを見ながら、「今日はこの設定が気になる」という選び方がしやすくなっています。
「心霊スポット」シリーズ
本作にはホラー系の題材もあります。
代表的なのが「心霊スポット」シリーズです。
第1作・第2作だけでなく番外編も収録されているため、一つ読んで雰囲気が気に入れば関連エピソードまで続けて楽しめます。
学園・職業・ファンタジーとはまた違った空気の作品が入っていることで、総集編全体の変化も大きくなっています。
未公開作品を3本収録
既存ファンにとって注目したいのが、未公開作品3本です。
過去に公開されていた作品をまとめただけであれば、作者を長く追ってきた人ほど既読作品が増えてしまいます。
しかし本作には、これまで公開されていなかった作品も追加されています。
そのため、
初めて読む人=過去4年間の作品をまとめて楽しめる
既存ファン=過去作を振り返りながら未公開3作品も読める
という違った価値があります。
『にぎりうさぎ総集編』の見どころ
36作品から好きな設定を探せる
本作最大の魅力は、単純に36作品をまとめて読めることではありません。36種類の作品候補から、自分の好みに合うものを探せることです。
一つ読んで好みに合わなければ、次の作品へ進む。ファンタジーが気になったらファンタジー系を読む。
現代ものが読みたくなったら学園や職業系へ移る。長編作品とは違い、読者側がその日の気分に合わせて作品を選びやすくなっています。
現代ものからファンタジー・ホラーまで振れ幅が大きい
個人的に『にぎりうさぎ総集編』で最も特徴的だと感じるのが、設定の振れ幅です。
黒ギャル、後輩、風紀委員長といった現代寄りの設定がある一方で、ダークエルフ、魔女、ネクロマンサー、女戦士といったファンタジー系もあります。
さらに心霊スポットを扱ったホラー系作品まで収録。
36作品という数字だけなら「作品数が多い総集編」ですが、本作の場合は次の作品へ移ったときの雰囲気の変化がかなり重要だと思いました。
同じテーマを36回読むのではなく、「次は何が来るんだろう?」と設定そのものを選ぶ楽しさがあります。
約4年間の作品をまとめて振り返れる
本作は、約4年間にわたって発表されてきた作品をまとめています。
同じ作者が複数年かけて制作してきた作品を一冊にまとめて読むことで、個別作品だけでは分かりにくい作者の得意なキャラクターや設定も見えてきます。
初めて読む人にとっては、「にぎりうさぎはどんな漫画を描く作者なのか」を複数作品から知ることができます。
逆に以前から作品を読んでいる人なら、過去作品をまとめて振り返る楽しみ方ができます。
未公開3作品が既読者にも新しい要素になる
総集編で避けにくいのが、既存作品との重複です。
特に作者の支援サイトなどを以前からチェックしてきた人なら、収録作品の多くをすでに知っている可能性があります。
そこで意味を持つのが未公開3作品。
単純な再録だけではなく、新しく読める内容が含まれていることで、既存ファンにも総集編を確認する理由が残されています。
『にぎりうさぎ総集編』はこんな人におすすめ
本作は、次のような人におすすめです。
・にぎりうさぎの作品をまとめて読みたい
・作者を初めて知った
・作品数の多い総集編を探している
・一つの長編より複数の短い作品を楽しみたい
・学園・日常系が好き
・ファンタジー系の設定が好き
・職業を題材にした作品も読みたい
・ホラー系の設定も気になる
・一冊の中でいろいろなジャンルを楽しみたい
・気に入ったシリーズの関連話も読みたい
・未公開作品3本を読みたい
・作者の約4年間の作品をまとめて振り返りたい
特に、「一つのジャンルだけではなく、いろいろな設定を読み比べながら好きな作品を探したい人」とは相性のいい総集編です。
逆におすすめしにくい人
本作は多彩な設定を持つ36作品をまとめた作品集です。
そのため、一人の主人公や一組のキャラクターを最初から最後まで長く追い続けたい人には方向性が異なります。
一つの大きなストーリーにじっくり入り込みたい人よりも、短い作品を切り替えながら読みたい人向けです。
また、支援サイトなどでこれまで多くの作品を読んできた場合は、収録内容との重複も考えられます。
既読作品が多い人は、未公開3作品を含めて自分がまだ読んでいない内容がどれくらいあるのかを確認して選ぶのがおすすめです。
『にぎりうさぎ総集編』を読んだ感想
読む前は、「約4年間の作品を大量にまとめた総集編」という印象を持っていました。
ただ、収録内容を見ていくと、個人的には作品数そのものよりも設定のバリエーションの方が印象に残りました。
36作品入っていても、似たような設定ばかりなら途中から読み方が単調になりやすいと思います。
しかし本作では、学園ものを読む。次は職業ものへ進む。今度はファンタジー。さらにホラー系へ移る。というように、作品を変えるたびに舞台や雰囲気も変わります。
個人的には、「36作品を全部順番に消化する」というより、「今日はどの設定を読もう?」と選びながら楽しむ方が本作には合っていると感じました。
また、「黒ギャルヒーラーちゃん」や「心霊スポット」のように、関連エピソードが用意されている作品があるのも良かったです。
基本的にはさまざまな設定を楽しみながら、気になるシリーズが見つかったらそこだけ続けて読む。
この読み方ができることで、単純な短編集より選択肢が増えています。そして既存ファンにとっては、未公開作品3本も重要です。
過去作品をまとめて読み返すだけでなく、まだ公開されていなかった作品まで同じ総集編から楽しめます。
個人的には、「36作品を詰め込んだ大型総集編」ではなく、「にぎりうさぎが約4年間で描いてきたさまざまな設定を、一冊の中で次々に巡れる作品カタログ」として見ると、本作の面白さが分かりやすいと思いました。
初めて読む人なら、36作品から自分の好きな設定やシリーズを探す。これまで追ってきた人なら、過去作品を振り返りながら未公開3作品をチェックする。
読者によって違った楽しみ方ができる総集編です。
『にぎりうさぎ総集編』のよくある質問
Q. 『にぎりうさぎ総集編』には何作品収録されていますか?
A. 全36作品が収録されています。その中には、それまで公開されていなかった未公開作品3本も含まれています。
Q. 『にぎりうさぎ総集編』は何ページありますか?
A. 商品情報欄では全1610ページと記載されています。一方、商品説明には「本文767ページ+テキストなし764ページ」という別の内訳も掲載されているため、ページ構成を細かく確認したい場合は販売ページの商品情報もあわせて確認するのがおすすめです。
Q. どんなジャンルの作品が収録されていますか?
A. 学園・日常・職業を題材にした現代ものから、魔女、ダークエルフ、ネクロマンサー、女戦士などが登場するファンタジー系、心霊スポットを題材にしたホラー系まで幅広く収録されています。
Q. 一つの長編ストーリーですか?
A. いいえ。それぞれ異なるキャラクターや設定を扱った作品が中心となっている総集編です。一部には同じキャラクターや設定を扱った関連エピソードもあります。
Q. シリーズ作品も収録されていますか?
A. はい。「黒ギャルヒーラーちゃん」や「心霊スポット」など、関連エピソードを続けて楽しめる作品も収録されています。
Q. 未公開作品はありますか?
A. はい。未公開作品が3本収録されています。
Q. にぎりうさぎ作品を初めて読む人にもおすすめですか?
A. はい。36作品にさまざまな設定が用意されているため、作者の作風を幅広く知りながら、自分の好みに合った作品やシリーズを探したい人にも向いています。
Q. 過去作品をすでに読んでいても楽しめますか?
A. 既読作品が多い場合は重複もありますが、未公開作品3本が収録されています。これまで作者を追ってきた人は、未読作品がどの程度あるかを確認したうえで選ぶといいでしょう。
『にぎりうさぎ総集編』まとめ
『にぎりうさぎ総集編』は、にぎりうさぎが支援サイトを中心に約4年間発表してきたオリジナル作品をまとめた大型作品集です。
収録されているのは全36作品。
その中には、これまで公開されていなかった未公開作品3本も含まれています。
ただ、本作の魅力は作品数の多さだけではありません。学園・日常。仕事や職業。ファンタジー。ホラー。と、作品によって設定や雰囲気が大きく変わります。
一つのストーリーを長く追い続けるのではなく、36作品の中からその日の気分に合った設定を選べることが、『にぎりうさぎ総集編』ならではの強みです。
個人的には、初めて作者を読む人には「36作品から自分好みの設定を探せる作品カタログ」、既存ファンには「約4年間の作品+未公開3作品をまとめて振り返る総集編」として見るのが分かりやすいと思いました。
いろいろなキャラクターや世界観を短いスパンで切り替えながら楽しみたい人に向いている作品集です。
サンプルを見て絵柄や作品の雰囲気が気になった方は、本編もチェックしてみてください。